2016年10月8日、今思い出しても大変素晴らしい体験のお話です。
クライバーン国際ピアノコンクールで優勝されたヴァディム・ホロデンコさんが、京都清水寺奉納コンサート前のリハーサル練習をなさりにいらっしゃってくださったときのことです。ホロデンコさんはとてもチャーミングな笑顔でその優しいお心が透けて見えるかのような親しみやすい物腰の方でした。
しかし、ひとたびピアノに向かい、その鍵盤の上を10本の指が優美にそしてエネルギッシュに躍動し始めたとたんその雰囲気は一変。
エネルギッシュで迫力のある演奏は、荘厳さを感じさせるほどに重厚で濃密な音の織りをなしてあたり一面を包み込んでしまいました。

私はその時、その様子を光栄にもそばで拝見させていただきましたが、その超絶技巧を奏でる10本の指の動きに、これが人の指の動きかと、その華麗さに目を奪われました。
と同時に、その指が産み出す音のあまりに美しい音色に感動しそして最高のひと時でした。
そんなホロデンコさん、6月に日本ツアーでいらっしゃいます。詳細は【こちら】からご覧になれますので、ぜひご確認ください。
超絶技巧の繰り出す圧倒的な音楽体験に、一度、あなたもその身をゆだねてみてはいかがですか。