12月2日の良き日。
酒井有彩ピアノコンサートにお越しいただき、誠にありがとうございました。
ご来場いただいた大勢の皆様やご協力いただいた方々のおかげで、美しい音楽に包まれるという贅沢な時間を持てましたこと、また、有彩さんの奏でる喜び溢れる音色を心行くまで体験できましたこと、何よりそんな夢のような時間を皆様とご一緒できましたことを、心より嬉しく思っております。
さて、今回は「モーツアルトのキラキラ星変奏曲」「ブラームスのヘンデルの主題による変奏曲とフーガ変ロ長調op.24」「シューベルトのリスト編曲アヴェ・マリア」を演奏していただきました。
どの楽曲も、有彩さんの奏でるファツィオリピアノからあふれる響になったとたん、まるで一つの物語を聞いているかのように、雄弁にその楽曲に込められた思いを語り始め、その音の強弱の妙、きらめくような音色の変化の中で、旋律のタペストリーに織り込まれた絵物語を見ているようなそんな不思議な感覚に満たされました。
有彩さんの演奏は、力強くも決して強引に心を揺さぶるのではなく、心が自分から揺れ動くようなそんな不思議な力を感じる演奏でした。
美しく、澄み渡ったその演奏のおかげで、清潔感あふれる素敵な演奏会になったことを心から嬉しく思います。
最後には、会場を包み込む万雷のアンコールに答え、ショパンの「子犬のワルツ」を演奏してくださり、その軽快で愛らしいメロディーに、聴衆は微笑みとともに静かに演奏会の終わりを堪能させていただきました。
最初から最後まで、聴衆の心を満たしてくれる、演奏会でした。
そんな素敵な演奏を披露してくださった有彩さんに心から感謝いたします。
また、関係者の皆様スタッフの皆様、そして何よりわざわざお越しくださった皆様に、重ねて、心より感謝申し上げます。
ほんとうにありがとうございました。